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夏から少しづつ取り掛かっていたバッハのクリスマスオラトリオがついに終わりました。

妻の影響で30歳になってからドイツ語の歌曲などを歌い初めましたが、まさか自分がプロのオケの前でオラトリオのソロを歌うとは思ってもみませんでした。

12月の頭にメンデルスゾーンの聖パウロをやってからバッハのクリスマスオラトリオという流れが自分を落ち着かせてくれて、そしてクリスマスオラトリオはオーケストラがシンポシオンというプロオケ、コーラスも国分寺のゴッドマザーこと市瀬先生率いる国分寺チェンバークワイヤの皆さん。

ソロには山下牧子さん、そしてその旦那さまの小林由樹さん。僕が学生の頃からそれはもう舞台で活躍されていたお二人。気が引き締まりました!そして本当に気さくなご夫婦で落ち着いて楽屋で過ごせました!笑

こんな豪華な布陣の中大事な役どころを僕に賭けてくださった市瀬先生と国分寺チェンバーの皆さんに改めて御礼を申し上げます。

去年喉を壊し降板したこともあり、本当にまたこうして歌わせていただけることのなんて幸せなことか!

今回は勉強段階から、妻、そしていつも指導してくださってる指揮者の清水先生の助言が大変心強かったです。

レチタティーヴォは自由度がある分難しさがあり、その足りない部分を埋める要素をたくさん教えてくださいました。妻のディグション指導と相まってほぼ暗譜の状態で歌えました。

さて、今回は自分が個人的に嬉しかったことが二つありました。

一つは学生の頃にたまたまみたコンクールで受賞されていた山下牧子さんとの共演です。先のことなど考えていなかったあの頃、今でもはっきりと覚えている声、これがプロなんだと思わせる、ただ美声なのではなく練られた、充実した声。本当にはっきりと覚えています。そんな方との共演は緊張を通り越して楽しくなってしまったくらいです。

楽屋では旦那様である小林由樹さんにもよくしていただき本当に落ち着いて歌うことができました。

そして、今回実は一番嬉しかったこと。それはオーボエ奏者の三宮正満さんとの共演でした。

僕がまだ23歳くらい、大学卒業したての頃に岡山で「人類で初めて空を飛んだ」とされる幸吉という人物を題材にしたオペラ《風の嬉遊曲》に参加した時、そのオーケストラを率いていたのが三宮さんでした。

今でもその時のメンバーはかなりはっきり覚えていて、ホルンやチェロ、オルガンの方とも沢山お話しさせて頂いたことを覚えています。

その中でも特にオケのリーダーであり、演奏の面でも常に先頭きって進めていく感じはそれはもうキラキラしていて、あの時期メガネをかけたくて仕方なくなるくらいでした。(三宮さんかメガネをかけてらっしゃるので。)

今は(多分前からだと思いますが)バロックオーボエと言えば三宮さんと言われるくらいで本当に引っ張りだこで、妻がバッハやバロックの音楽のソロを歌うときにはかなりの確率でお会いできたのですが、またこうして同じ舞台に立てたこと、それが実に12年ぶりだということが本当に嬉しくて。

でも緊張して写真を撮ってもらうことすらできなかったのですが。笑

でも本当に嬉しかった。

何年も、何十年も経ってからまた同じ舞台に。続けててよかったと思った一日でした。

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