レオヌッチという人

レオヌッチという人

一昨日の夜、そして昨日のお昼と無事に歌い終えてきました。

どんどん挑戦していこうと気合が入っていますのでだれも寝てはならぬに関してはいつでも歌えるところまでものにしたい!と思っています。

昨日のコンサートを終えてから待ちに待ったレオヌッチのリサイタルに行ってきました。

レオヌッチを初めて見たのは約10年前に初めてイタリアはボローニャに行った時、Il Trovatoreを観た時です。アリアを2回歌った時は世界には化け物がいるもんだと思ったものですが当時の自分にはそれがどんなことかまだまだわかっていなかったように思います。

そのあとスカラ座引越し公演のオテッロも観に行きましたが、確か2年前のリサイタルを観に行って、あのレオヌッチの世界を知ってしまったらもうとりこです。

その時も両隣の見知らぬ女性が感動で泣いていましたが今回もアンコールにこれでもかってアリアを並べてくれて、いやくださって。その歌への熱意というかなんかこう伝説が目の前で動いてるような文字にするのがもったいないくらいの感動があって泣きそうになりました。

数時間前まで自分が歌っていたわけでその世界の大きさに圧倒され、元テノールの素晴らしいバリトンをみて、元バリトンのテノールとしてはまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだ先が長い!と思った次第です。

でもだからこそ楽しいんでしょうね。この道は!

終演後は混みに混んでいたのでお会いすることは叶いませんでしたが素晴らしい歌唱を聞けてちっぽけな悩みなどパーっとなくなりました。

さて、話は変わりまして…

夜歌って翌日昼に歌うってのはなかなかない経験なのですが、それよりなにより夜歌いに行ったのは下北沢だったんですね、フリースペースというかキッチンも付いててスタンウェイもあるというイベントにもってこいの場所。

曲数も多くなく、ピアニストの方が慣れているということで開演の1時間前に初めてお会いして弾いていただいたんですが凄く歌いやすかったんです。歌いやすいと分かると、その方と共演するには…とか考えてしまうのでとりあえず検索しちゃいます。そしたらでてくるでてくるコンサートの数!しかも藤原歌劇団の主役を歌われる方々の伴奏ばかりしている…

この人はいったい何者か…

苗字は藤原さん…

まさかの藤原義江さんのお孫さんだったんです。

それを知った時一人で鳥肌立ちましたよね、まるで藤原義江さん本人に会った気分でした。

まさかお孫さんがこんなにいい伴奏をされるとはさすが藤原歌劇団を築いたあの藤原さん!

藤原さんていうとなんか変ですけど翌日のお昼も藤原さんと共演だったんです。なんのご縁か二日間とも藤原さんにお世話になったコンサートでした。

左からピアノの藤原さん、ソプラノの岡本さん。  
 

向かって左がピアノの西本さん、右が藤原さん。 

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