今週4月4日は自身が8月に出演するオペラの美味しいところを少しだけ歌います。
少しといっても50パーセントくらい出してしまいます。
プッチーニが作曲したラボエーム。随所にラボエーム以前に作曲した曲を取り込んで、楽譜には無数の指示があるラボエーム。一つ一つに意味があるんですよねぇ。
第一幕で仲間とはしゃいだ後、一人で詩を書き続けるとUna donna(一人の女性)が。
火をくれっていったり鍵を探してくれっていったりそのきっかけを演技するのが大変なのですが、テノールとソプラノのアリアを続けて演奏し、仲間のチャチャいれから二重唱に突入します。
あのパヴァロッティが人気になった理由の一つ、ハイCがソロと重唱どちらにも出てきます。
ハイCは高いドの音なのですがあの
“誰も寝てはならぬ”
の最後の音よりさらに半音高い音で、数ある名曲の中でも、ああ、高いなぁ。って曲です。笑
それをいかに高そうじゃなく、辛そうじゃなく出すかってのが自身への挑戦なんです!
オペラ一本歌う前に絶対にコンサートで歌いたかった曲。
これが歌えたらバリトンからテノールになった意味がある、そして続ける価値があるって勝手に思っています。
名歌手たちもハイC探してたって言いますし。
でも、気負わず、音楽の良さを最大限に出せるように、この素晴らしい曲を聴いていただけるように演奏したいと思います!
写真は某企業の最上階からの風景でございます。高い音を出すには高いところに登らないとですね!